2006年09月10日

ピカソとモディリアーニの時代

bunkamuraの展覧会に行ってきました。
ピカソとモディリアーニの時代

20世紀初頭からのパリでの美術の変遷をピカソとモディリアーニを中心として展示。確かに20世紀初頭、それまでの印象派のような風景画や人物画から絵画は変わる。代表的なのはピカソとジョルジュ・ブラックによるキュビスムでしょう。その先駆となるのはセザンヌだけど。
今回の展示の中では、ピカソよりはブラックの絵の方が印象的だった。ピカソの絵はあまりキュビスム的絵ではなかったと思う。モディリアーニはやはり「母と子」が最も好きだった。柔らかい線で細長い人物像を描いていて、暖かみややさしさを感じた。あとはウジェーヌ・ネストール・ド・ケルマデックという画家の絵が気に入った。鮮やかでとても色彩的な絵だった。
さて、なぜ20世紀の初頭から絵画がかなり変遷したのかということを考えると、2つの要因があるのではないかと思う。1つは写真の登場。先日行ったポーラ美術館のピカソ展では、写真の登場により風景を描くことの意味が変わってしまい、単純に忠実に描くことは意味がない、という趣旨のピカソの言葉があった。もう1つは世界大戦の影響。あれほどの大戦があまり年月をおかずに2回も起こったということが人に与える影響は甚だしい。単純に描くことよりも、不安や苦悩、歓喜といった人間の中における本質を如何に捉えるかが画家にとって重要になってきたのではないか。だから最近は20世紀の画家というのは一種の思想家ではないかと思う。人間や世界をどのように捉えているのかを絵によって表現しているのではないかと思う。
そのため、最近は印象派よりも近代美術や現代美術の方が好きかもしれない。印象派の絵は観ていると落ち着きや安心を得られるが、近代美術は観ていると言葉に表せない様々な感情が巻き起こってくる。その言葉に表せない感情を言葉に表さないままに味わい、その後に言葉に可能な限り変換していくことがとても刺激的だ。

興味がある人は行ってみるといいと思います。bunkamuraのミュージアムは質のいい絵を毎回集めてくるし、展示の仕方もどこかオシャレ。人がそこまで多くないところも好きです。
posted by hiro at 19:29| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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