2007年01月09日

精神分析セミナー??

精神分析セミナー 4 (4)


副題はフロイトの精神病理学理論。前巻のフロイトの治療技法などの実際的なことと対をなすもので、理論をわかりやすく書いている。
ほとんど小此木先生が講義しているので、内容は小此木先生の特徴がみられる。まず最初に理論的な変遷とその後の発展が簡単に説明され、その後に各論に入る。そのフロイト理論はいくつかの観点に分けられていて、主に説明されるのは生成ー分析論モデル・発達ー退行モデル・不安ー防衛論モデル・自己愛論であり、加えて性欲論が解説されている。
生成ー分析論モデルとは人間が生まれてからどのように欲動や人格構造が生成されていくのかを生成した状態から推測してたてた理論である。発達ー退行モデルとは欲動や人格構造がどのように発達していくか、なおかつ固着・退行のメカニズムに関する理論である。不安ー防衛論モデルとは不安がどのように発生するか、そして不安を解消するための防衛のメカニズムに関する理論である。自己愛論モデルとは自己愛と対象愛に対する理論である。
おそらくフロイト理論をわかりやすく理解する上で良書。実際に行われている講義なので口語であること、小此木先生や他の先生の実例が数多く挙げられていることが特徴的だと思う。しかし、もし本書に飽き足らずより深くフロイト理論の各論を理解したい場合や、フロイト理論からその後の精神分析理論の発展のつながりを理解したい場合は現代の精神分析?フロイトからフロイト以後へ
が薦められる。文庫で出ており安価なだけでなく、フロイトからフロイトの弟子(アブラハム・フェレンツィetc.)、そして自我心理学・対象関係論まで幅広く簡明に述べられている。
posted by hiro at 00:51| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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