2007年01月21日

精神分析セミナー?

精神分析セミナー 5 (5)


副題は発達とライフサイクルの観点。精神分析的発達とライフサイクルを臨床上どのように生かすかということについて書かれている。
中心になる概念は性的発達の二相説とエリクソンのライフサイクル論。児童から始まり、前青春期・初期青春期、青春期中期、青春期後期、成人・中年期と分けてそのライフサイクル上の特徴、および臨床上の留意点などが説明されている。青春期がかなり主になっており、それは実際に来談、来院するのがこの年代が中心になっていたためだと思われる。
青春期前後が中心になっているため、その要点は発達・ライフサイクル上ずれたクライエントを如何に正常のラインに乗せるかである。逆にこの年代はまだ発達途上であり今後発達していくことが見込まれるので正常なラインに乗せたらそれ以上深く面接を進めていく必要はないとされている。また治療者は発達のモデルとなる役割もあり、中立性を保ちながらもクライエントを支持していくことが求められるとしている。見立ての段階ではライフサイクル上の危機を加味しながら見立てなければ実際の状態を見誤る可能性があるともされる。
本書中に「最近成人や中年の患者が増加している」というようなことが書かれているが、おそらく現在はこの年代のクライエントの数が当時に比べてかなり増えているのではないかと思う。その点ではこの年代をより考慮に入れた発達・ライフサイクルの観点を臨床に結びつけた解説がより多く望まれる。
また精神療法家の仕事?面接と面接者
には精神療法家のライフサイクルという逆の観点が述べられている。合わせて読むことで治療者とクライエントのライフサイクル上の相互性により浮かび上がる問題を捉え直せるかもしれない。
posted by hiro at 03:30| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/104479772

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。