2007年03月15日

おもしろいニュースが出た

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まぁ当然な提案だと思います。今の医師不足は様々な要因が絡んでいるけれども、私が前々から考えてたことだが医師を全て国家公務員にしてしまえば即解決。ちょっと極端だとしても。今回の提案は僻地や医師不足地域で活動することを義務化するのだから、近い考え方です。2年の研修が終わった後にすぐに派遣するのはどうかと思いますが。
今の医師不足には様々な要因があると書きましたが、最も重要な点は医師の自由さだと思います。以前(今もかな?)厚生労働省は医師が多すぎるということで医師削減計画をだしました。しかし現実は医師不足が叫ばれていて、時に医学部の定員を増やせという言葉も聞かれます。この言い分は互いに矛盾していますが要は医師の全体的な数は全国的には足りていると思うのですが(諸外国と比べてどうかはわかりません)、都市圏に集中しているためだろうと。医師は他の職種と比べるとどこでもやっていける利点があり、多くの人が都市圏にいってしまう。
しかし、かつてはこうではありませんでした。医局という医師を取り仕切るものが各大学にありまして、各大学を卒業した医学生はこの医局に所属し、医局が医師不足とされる地域に各医師を数年単位で派遣をしていました。そのため今ほどには医師不足が叫ばれなかったわけです。おそらく医師過剰と言われたのはこの制度があったためです。
この制度が卒後臨床研修制度、マッチング制度で崩れます。卒後臨床研修とは医学部を卒業した後の義務化された研修で各診療科を回るものです。研修場所としては各大学および大きな市中病院があり、マッチング制度のもと病院側の希望と学生側の希望をすり合わせて研修場所が決まります。
まず単純に比較して市中病院と各大学の待遇では市中病院の方がよいのです。さらにマッチング制度のおかげで医局に所属しなくとも研修が受けられるようになりました。かつても一部の有名市中病院では研修を行っていましたが、卒後臨床研修の義務化でより多くの市中病院も行えるようになりました。そこで多くの学生は市中病院に流れ、医局に人は集まらなくなり、医局は派遣が出来なくなり、医師不足が進んだんだと思います。
さらに当たり前だと私は思うのですが、現在の医学部の入学生はおそらく大都市圏の優秀な学生たちでしょう。つまり地元は大都市圏なわけです。入試の時点では大学はどんな田舎の大学であろうと入れればいいので全国に散らばりますが、卒業して研修の段になると地元つまり大都市圏の市中病院に行ってしまうのだろうと思います。昔はそのまま各大学の医局に所属したため田舎の大学で研修を行っていたのですが、先の制度で医局に所属せずに地元に戻って研修を受けるようになり、特に田舎の大学の医局の医師不足は進んでいると思います。そのため田舎の大学では卒後その地で研修を受ける人のための募集枠を新たに作ったりしています。
このような経緯を考えると医師会の提案は妥当です。僻地での診療を卒業生に義務化させれば例え市中病院で研修を行ってもその後僻地に行かなければなりません。ただ研修終わってすぐの医師を派遣しても無意味なので卒後一定期間を経たいわゆる医師としてなんとか一人前になった人を派遣するのがいいと思いますが。そうすれば例え専門の科に進んでも一般的な診療の訓練も積もうとするのではないかしら(基本的に医師は専門バカである)。おそらく次の問題は医局に変わる派遣をしきる組織を作ることでしょう。卒後臨床研修制度に参加しているすべての市中病院を含むため大変かもしれませんが。
しかし、一番簡単なのはやはり国家公務員制でしょう。医療は当たり前ですが政府が最低限の保証をしなければいけません。現在の地方医療はおそらく保証できていないのではないでしょうか。さらに各診療科医師人数のアンバランスさもあります(産科と小児科など)。国家公務員化すれば、国が医師の派遣を担いローテーションさせ、医師不足という地域をできるだけ少なくできます。地域に派遣された後はできるだけ都市圏で医師としての研修、訓練を積ませその後にまた派遣させて、ということを繰り返せば全体的な医師の力量もあがるでしょう(現在の医師の研修は完全に自由ですから。開業した後最新の知識を得ようとしない医師は多いです)。さらに診療科を選ぶ時には国が各医師に指定すれば(マッチング制度的に相互の希望をすり合わせて)アンバランスさも解消できます。
こういうことを書くと強権的だ、職業選択の自由はないのかと反論されるかもしれません。しかし、全国区の大企業となれば全国転勤の辞令が勝手に下されるのは当たり前だと思います。自分の部署(つまりは診療科)も最終的に企業が勝手に決めるでしょう。また職業選択の自由といっても医師になるかどうかは本人の自由なわけですから私はそんなに問題視しません。
こういう制度を作ればいいと思うんですけど、おそらく医師側の反対が多いんでしょう。しかし、これはそんなに反対するものなのだろうか。反対する人は医師にならなければ良いと思います、むしろそれでも病み苦しんでいる人を助けたいという志のある人だけが医師になるべきなのではないでしょうかね。

ちなみにこんなことを書いておいてなんですが実際にこういう制度が作られると私はちょっと困ります(笑)けど制度化されることには反対しません。人を救うというのはそれぐらいの覚悟が求められると思いますし実際医師不足はかなり深刻ですからね。
posted by hiro at 20:31| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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